歯科技工所のルート営業は、売上を守るの大変ですよね
歯科の先生は料金の安いラボとか、新しい技術を取り入れているラボとかにすぐに浮気します
特に中小規模のラボ営業は大変で、大手や激安個人ラボがウザイですよね
私たちの様な中小のラボは金額では勝てないし、新しい技工などの投資は無理で新製品の案内などが出来ません
こうなると、売る物は一つしか有りません
自分を売ることしか無いのです!
自分を売るって...一番難しいかも...
でも、大丈夫です!
これからご紹介する凡事徹底を学んで実践すれば、必ずあなたは成長することでしょう
歯科技工士から現在外資系メーカー勤務
年収800万
中堅歯科技工所ルート営業経験あり
現在は、歯科メーカーに勤務していて
以前勤めていた、歯科技工所のルート営業時代に徹底して学んだ凡事徹底は、私の社会人として営業マンとしての基礎を作り上げたものです
ルート営業は「凡事徹底」これだけやれば、売上は下がることはありません
売上を上げる必要は無いのです
凡事徹底はぜんぜん難しくありません
難しく無い事を徹底してやるから価値がある
それでは、一日一つずつでいいので今日から実践していきましょう
- 凡事徹底とは?
- 1.成長すればするほど「愚直」になろう!
- 2.大きな声で「あいさつ」+「笑顔」で歓迎してもらおう!
- 3.「清掃」がキチンと出来る事は周囲への気配りが出来る!
- 4.簡単な仕事ほど キチンと仕上げて感動させよう!
- 5.十分な後始末で仕事にとどめを刺そう!
- 6.「指さし確認」でケアレスミスを無くして信頼を得よう!
- 7.「数字」は分かりやすく大きくハッキリと書く!
- 8.提出書類は「完全記入」「期限内提出」で信頼を得よう!
- 9.「お客さま本位」を自分の立場になって考えよう!
- 10.「報・連・相」はこまめに、迷ったら「相談」!
- 11.「すぐやる」スピードと行動力が大事!
- 12.言葉づかいとマナーを守り、分け隔てなく!
- 13.限られた「時間」を意識して、特に相手の時間は大切に!
- 14.「ありがとうございます」は心から伝えよう!
- 15.「素直さ」を忘れず聞き上手になりましょう!
- 16.「協力」は相手を待つのではなく自分から!
- 17.「段取り」で 仕事の出来は決まる
- 17項目の凡事徹底をまとめ
凡事徹底とは?
この言葉は「なんでもないような当たり前のことを徹底的に行うこと」という意味です。これは、重要な仕事だけでなく、日常のどんな小さなことにおいても最後まで注意深く丁寧に取り組む姿勢を表現しています
この言葉の大切な点は、仕事の「大・小」に関わらず常にベストを尽くすことにあります これにより、細かい部分まで気を配ることができ、結果的に高品質の仕事が出来るようになります
このような姿勢は信頼や尊敬を得ることにも繋がり、自分の成長にも役立ちます
ルート営業においては、この信頼と尊敬が非常に重要になります
あなたが、物事を頼むときや相談するときはどうでしょう?
絶対に信頼や尊敬をしている人にしか相談しませんよね?
これから学ぶ凡事徹底を実践すれば、必ず信頼と尊敬を得られることは間違いありません
それでは、一日一歩ずつ前へ進みましょう
1.成長すればするほど「愚直」になろう!
仕事での「愚直」というのは、いわゆるバカ正直で融通がきかないことを意味します。しかし、これが意外にも重要です。仕事の基本は、どんな時でも正直をつらぬきましょう
「臨機応変が重要」とよく言われますが、それで基本を忘れてしまうこともあります。「時間がないから」とか「これくらいは省略しても大丈夫だろう」と考えがちですが、それは実は手抜きになってしまいます。
本当に自分が成長しているのか、考えてみる必要があります。実はそれ、慣れや油断によるものかもしれません。基本を大切にしないと、重要なことは何も達成できません
「たまにやる」ではなく、「常にきちんとやる」ことが肝心です。決められたことは最後までやり通しましょう。日々の仕事をしっかりこなす人の言葉には、信頼が生まれます。
つまり、新入社員だけでなく、すべての社員が基本(=凡事)を心掛けましょう。それを徹底できた時、「プロの社員」と言えます。
実際に現場では、実用編
納品日、患者さんの名前、歯式と模型が合っているか、バイトと模型が合っているか、バイトを見てクリアランスの確認、納品前の技工物のチェック、納品書と技工物は間違えが無いか?、指示書通りに作られているか?
指示書と模型は「愚直」にしっかり見る
このルーティーンを、「愚直」=マジメに徹底的に行うことによって、顧客から信用されて絶対に他のラボに浮気するようなことはありません。
これは、最低限の決まりと思いましょう。
これ以上もこれ以下もありません
あなたが物を買うときに、不良品だったらその店で二度と買わないですよね?
それと同じと思って技工物に接することで、歯科医院と仲間の技工士さんともいい関係を作っていきましょう。
でも、なかなか難しいですよね?
小さいラボだと、すべて自分で頑張らなくてはなりません。
チャンスがあればステップアップして、大手ラボやメーカーへの転職をお勧めします。
2.大きな声で「あいさつ」+「笑顔」で歓迎してもらおう!
社会人として、あいさつは基本中の基本です。でも、実際には「声が小さい」、「笑顔がない」、「自分からあいさつをしない」「語尾までハッキリ発音しない」「首だけ動かす」といったことは、珍しくありません。実は、こういう態度は赤字会社の社員によく見られます。
ある経営コンサルタントはこんな公式を提案しています:「売上高=(あいさつの声の大きさ+明るさ)×回数」。あいさつは、その人のやる気や人間性までを表します。
あいさつ一つで、その会社がどんなところか、判断されることだってあります。だから、あいさつは仕事の一部だと思うべきです。特に、お客様に対しての明るくハッキリしたあいさつは絶対です。
しかし、社員同士や上司に対してあいさつができない人が、お客様にだけきちんとできるわけがありません。つまり、普段の社内でのあいさつが、会社の真の姿を映しています。
そして、笑顔を忘れてはいけません。笑顔は、歓迎していることの証しです。この心を込めたあいさつは、決して忘れてはいけない、基本中の基本なのです。
実際に現場では、実用編
歯科医院に訪問したら、先生・スタッフの目を見て、満面の笑顔と大きな挨拶
実は、私はこれが一番大事だと思っています。
これだけで十分だとも思ってもいます。
99%のお客さんは、暗くて・声が小さいくて・笑顔もない営業マンは空気以下に見られています。あなたが訪問した時は満開の元気で、空気を変えるような営業マンになってください。
実際、私も売上が悪かった時期があり、これを意識しただけでガラッと売上が回復した経験があります。
もし最近売上が調子悪いなと思ったら、少しづつ笑顔と元気を意識して下さい。
3.「清掃」がキチンと出来る事は周囲への気配りが出来る!
職場の掃除は日常的なことですが、その重要性をはっきりと説明できる人は少ないですよね。掃除をすることで、働く環境が快適になり、お客様に恥ずかしい思いをしなくて済むのは確かです。しかし、それだけが理由でしょうか。
「5S運動」というのを聞いたことがありますか?これは「整理、整頓、清掃、清潔、しつけ」の5つのSを意味し、特に製造現場でよく実践されています。これらを強化することで、生産性が向上することは多くの実例で証明されています。物を探す無駄がなくなり、機械の不具合にも早く気づけます。
これは製造現場だけでなく、事務仕事や販売、営業にも当てはまります。たとえば、整理されたバックヤード(在庫スペース)を持つ店は売上が良いことが知られています。また、毎朝清掃を徹底することで売上を伸ばした会社もあります。
つまり、掃除をきちんとできることは、周囲への気配りができ、実力のある職場の証です。掃除の徹底は、会社の業績やあなたの能力の基礎になるということを覚えておきましょう。
実際に現場では、実用編
自分のデスクの上はもちろん、納品チャックをするスペースなどの整理整頓は非常に大事です。
物が無いなどが起こると、探す時間が無駄になります。常に同じところに同じものがあるように、日常から気をつけましょう。
4.簡単な仕事ほど キチンと仕上げて感動させよう!
簡単な仕事だからといって、手を抜いちゃダメですよ。簡単な仕事ほど、ちゃんとできるかどうかが目立つんです。自分では大丈夫と思っていても、実は「なんでこんなこともできないの?」と思われているかもしれません。
例えば、書類のコピー。ただコピーするだけじゃなくて、ホッチキスできちんととめたり、書類の順番を整えたりする人と、ただコピーしてそのまま机に置く人では、印象が全然違います。ファックスも同じ。ただ受け取って置くだけじゃなく、順番を整えてから上司に渡すことが大事です。
仕事っていうのは、ただこなせばいいってものじゃありません。誰かを喜ばせたり、感謝されたりすることが大切なんです。単純な仕事だからって適当にやっていたら、もっと大事な仕事は任されないですよ。そうすると、成長のチャンスを逃してしまいます。
だから、どんな小さな仕事でも、ちゃんと心を込めてやることが大切なんです。それが、自分自身の成長にもつながります。
実際に現場では、実用編
CADOCAMのシールを患者さんの名前を書いて小さな袋に入れる、技工士さんから製作上特別な指示があればメッセージカードを書いてお渡しする、印象トレーごと渡されたものは、トレーから印象材をはがしてキレイにして返却するなど、自分がされてうれしいと思うことを常に想像して仕事にかかりましょう。
簡単な仕事にミスはお客さんを非常にガッカリさせます。
あなたも想像してみてください、取引先の営業マンが単純なミスを繰り返すことを...
5.十分な後始末で仕事にとどめを刺そう!
作業後の片付けをサボる、使った道具を元の場所に戻さない、作業を途中で放置する…こんな行動は、他の人に迷惑をかけますよね。実は、何を始めるよりも、ちゃんと後片付けできるかがもっとも大事なんです。
仕事の色々な面で、これは大切です。後片付は、要は仕事の「最後の仕上げ」です。最後にキチンと仕事を終わらせること。特に、連絡や情報の伝達でよく問題になります。
ちゃんと伝えるべき内容が、伝えるべき人に届いてるか、これ超重要!でも、よくあるのがこの「最後の仕上げ」が甘いこと。たとえば、一度連絡しただけで、その後確認しないから、相手は忘れちゃってるとか。通達を出しても、口頭で再確認しないから大事なことが伝わらない、なんてことも。
「伝わってるはず」と思ってるだけじゃダメ。ファックスを送ったからって、届いてるかどうかの確認をしないと、相手にちゃんと伝わってないかもしれません。確認するのが面倒に思うかもしれませんが、これが重要なんです。
大事なことや、すぐに知ってほしい内容なら、念には念を入れるべき。それが仕事をキチンと終わらせるってことなんです。
実際に現場では、実用編
シャードテイク当日の確認を電話をしてとどめを刺す、納品の技工物チェックでとどめを刺す、納品書と技工物チェックでとどめを刺す、などのクロージングを最後までしっかり確認してとどめを刺しましょう。
6.「指さし確認」でケアレスミスを無くして信頼を得よう!
「指さし確認」って、聞いたことありますよね。電車の発車時に、運転士がホームを指さしながら確認するアレです。目で見るだけじゃなく、指を使って確認することで、注意力を高めています。これは、仕事にも活かせます。
人間って、どうしても注意が散漫になりがち。でも、ちょっとしたケアレスミスを防ぐためには、「指さし確認」の意識が大切。たとえば、書類の誤字脱字、計算ミス、郵便物の宛名間違いなど、細かなミスが評価を下げる原因になります。いったん注意力に欠ける人と思われると、評価を変えるのは大変です。
だから、仕事をする時は「指さし確認」のように、自分の仕事をしっかりチェックすることが重要。作成した文章は何度も読み直し、辞書を使ってチェックしましょう。お客様への手紙や発送物では、人名や住所を一字一字指で追って確認するぐらいの慎重さが必要です。
検算も、1回目と違う方法で2回目を行うなど、自分が安心できる方法で仕事を進めることが大切です。細かいことかもしれませんが、この小さな努力が大きなミスを防ぎ、信頼を築く第一歩になるんですよ。
実際に現場では、実用編
歯科医院で最後の最後に「指さし確認」はすごく大事です。模型とバイトの置き忘れはほとんど無いですが、よくあるのがスタディ模型(マルモ)を忘れる事です。他にも預かった人工歯やメタルは忘れがちになります。
そこで重要なのが「指さし確認」
一通り確認して最後の最後、帰る前にかならず「指さし確認」をするクセをつけましょう。
これであなたは忘れることは無くなります。
7.「数字」は分かりやすく大きくハッキリと書く!
取引の世界では、「数字」がとっても大事。会社同士の取引も、社内での物やお金の動きも、すべて数字で表されます。でも、この数字が引き起こすトラブルも少なくありません。
「間違いない」と思っていた数字が、実は間違っていたり、誤読されたりすることがあります。数量、単価、合計金額など、数字の誤りがあると、それが直接利益損失につながることも。ただの書き間違いであっても、注意力不足は大問題。でももっと大きな問題は、正しいと思っている数字が、誤って読まれることです。
つまり、数字を扱うときは、とても慎重である必要があります。ちょっとしたミスが、大きなトラブルにつながることもあるので、数字を正確に、そして誤解されないように扱うことが、仕事ではとても重要なことです。
実際に現場では、実用編
指示書は技工士さんと歯科医を繋げる一番大事な物です。その指示書が何を書いているか読めないのでは話になりません、特に大事なのが納品日です。これを間違えると大変なことになることは、言わずもがなおわかりでしょう。字が汚くて読めない先生は沢山いますが、現場で確認することをお勧めします。しっかりとはっきり大きな字で分かりやすく書き直してあげてください。
8.提出書類は「完全記入」「期限内提出」で信頼を得よう!
報告書や提案書、日報など、期限が決まっている書類には「完全記入」と「期限内提出」の2つの大切な原則があります。
まず「完全記入」。文字でびっしり埋めるだけじゃダメ。大事なのは、求められている内容をしっかり盛り込んでいるかどうかです。フォーマットが自由な場合は、特に「何が求められているか」を見極めることが重要。たくさん書いても、ポイントを外していたら意味がありません。短くても、必要なことがしっかり書かれていればOK。内容が的確でなければ、普段の仕事への意識が問われます。
次に「期限内提出」。これは言うまでもないですね。みんなが提出を待って次の作業に移る場合、一人の遅れがみんなに迷惑をかけます。期限ギリギリの提出は、内容が薄かったり、雑だったりすることが多いです。期限はあらかじめわかっているので、時間をうまく使って準備することが大切。期限内に提出できないのも、仕事への姿勢が見える瞬間です。
実際に現場では、実用編
歯科技工所のルート営業では、顧客へ提出する書類は、ほとんどないと思います。
あるとするならば、自費技工料の見積はたまに出すことがあるかもしれません、このような時には十分に気を使い作成しましょう。
普段の仕事では日報がありますが、これはしっかりと記入漏れが無いようにすると、社内での信頼が保たれます。逆に適当に書いていると少しづつ信頼は薄れ、思わぬ形で失敗の原因になりますので毎日しっかり記入と提出は守りましょう。
9.「お客さま本位」を自分の立場になって考えよう!
多くの企業が「顧客第一主義」「お客様満足の経営」を掲げていますが、これはどの企業にも共通する大きな課題です。みんな、「お客様の立場で考える」ことを重視していますが、実際にはなかなか難しいんですよね。
自社の都合を捨てきれずに、「待たせる」「できません」と言ってしまうことも。表面的には丁寧でも、思わぬところでお客様に不快感を与えていることもあります。例えば、混雑した販売現場で、声が大きいお客様が優先されたり、スーパーのレジで列が長い時に新しいレジが開いても、順番が乱れたり。
こうした問題は、店側の姿勢に問題があります。最近では、対面販売で順番札を配ったり、スーパーで新しいレジが開くときは、次の番のお客様を誘導して公平を保っています。
お客様の立場とは、買う側の立場。その立場での常識や都合を考えることが大事です。部署や役職に関わらず、すべての仕事はお客様のために行うもの。それを忘れずに、お客様目線でのサービスを心がけましょう。
実際に現場では、実用編
「お客さま本位」=「自分の立場になって」を常に意識して考えてください。
よくあるのが『納品日』を短くして急いでほしいと言う『お願い』です。
こういう時は逆に『チャンス』と思って、一生懸命動いて見せてあげてください。出来れば、即答は避けて技工士さんに確認してください。技工士さんに伝えずに勝手に納期を短くすることは、絶対に避けましょう。事前に了承をもらっておくことで、技工士さんからの信頼も得られます。そこで何とか納品日短くできましたと、伝えることで少しの信頼を勝ち取ることが出来ます。
10.「報・連・相」はこまめに、迷ったら「相談」!
仕事をする上で、「報告・連絡・相談」はとても大事です。指示や命令を受けて、それに従って仕事を終えたら、報告が必要です。これでようやく仕事が完了するんです。
「報・連・相」にはいくつかの大事な原則があります。例えば、「長期の仕事は中間報告をする」「遅れることがわかったらすぐ報告する」「トラブルがあったら直属の上司に相談する」といったことです。
「報・連・相」の重要性はどれだけ強調しても足りません。上司には報告してもらった方が安心するし、報告しすぎることはありません。迷ったら、報告・連絡・相談すべきです。「もう知ってるだろう」「見てればわかるだろう」と思い込むのは危険です。
自信がない時やどうすべきかわからない時に、勝手に判断するのは間違いの始まり。悪いニュースでも、情報が不確かなうちから報告するべきです。特に取引先に関する悪い情報は、噂の段階でも報告が大事。
「報・連・相」を怠った時の責任の重さを理解してください。過剰にやっても問題は起こりませんが、やらなかった時には大きな問題が生じる可能性があるんですよ。
実際に現場では、実用編
顧客や上司・同僚に対して「~だろう」はとても危険です。少しでも「あれ?」と思った時は、連絡をいれましょう。ずーっと「あれ?」と思い続ける方がストレスになります。遅くなればなるほど問題が大きくなり大変な事態へと発展していく事は経験上間違いありません。この「あれ?」と思う感覚を研ぎ澄ませていきましょう。
11.「すぐやる」スピードと行動力が大事!
指示や決定されたことを「すぐにやる」のは、仕事の基本ですよね。でも、実際は「早くやらなきゃ」と思いながら、どうやるか考えているうちに時間だけが過ぎてしまうことも。たいていの失敗は、「すぐにやらなかった」から起こります。
もし職場が迅速に行動する環境が出来ていれば、それは間違いなく成功している職場だと言えます。呼ばれた時の「はい」という返事からでも、その職場の雰囲気や業績がわかります。スピードはやる気の表れですから。
「すぐにやる」ということは、こんなことです。聞かれたことには、できる範囲ですぐ答える。行動を起こす時は、完璧を目指さずに、今できることから始める。よくあるのは、「詳しく調べてから答えよう」「準備が整ってから行動しよう」という慎重な姿勢。でも、それだと遅くなります。遅れるだけでなく、結局何もできないことが多いです。
「やってみないとわからない」ことが多いのが、この世の常。考えてばかりいると、状況はどんどん変わっていきます。すぐに行動できる職場の強みは、「走りながら考える」ことで、不確実な状況や変化に対応できることなんです。
実際に現場では、実用編
「すぐやる」ことは、忘れないようにするためだと思ってください。
例えば、指示書の入力ミスに気が付いたけど、後でいいやと思っていたら忘れてしまいそのまま作業が進んでいき、最悪作り直す結果になったりします。
他にも、納品日の調整を頼まれていたのに、後で連絡すればいいやと思っていて忘れて、お客さんから問い合わせの連絡が来たりします。
このようなことが無いように、言われたら、気が付いたら「すぐやる」ことを意識するだけで失敗は回避され、信頼の低下を防げます。
12.言葉づかいとマナーを守り、分け隔てなく!
仕事上の「慣れ」が「慣れ慣れしさ」になると困りますよね。営業マンや配送社員などが、気づかないうちに言葉使いや態度が慣れ慣れしくなることがよくあります。特に、同年代や若い社員に対してぞんざいな言葉を使うことは珍しくありません。
社内の人が不快に感じていても、なかなか表面化しないことが多いです。だからこそ、相手の不快感が積み重なるのは恐ろしいこと。誰も指摘してくれないので、自分で気づいて改める必要があります。それができたら、本当の「プロ社員」です。
社内での言葉使いやマナーにも同じことが言えます。同年代だからといって仕事上でくだけた言葉を使っていないか、考えてみましょう。親しさや和は、けじめをつけることで損なわれるわけではありません。
取引先の社員と接するときに、腕を組んだり、ポケットに手を突っ込んだまま話したりしていないでしょうか?ビジネスでけじめがつけられる人は、相手の立場に配慮できる人。特に、年齢が下、キャリアが浅い、立場が弱い人との接し方で、その人の配慮のけじめがわかりますよ。
実際に現場では、実用編
あまり慣れ慣れしく接するのは、プロの営業マンとしてはおすすめ出来ません。
一定の基準を決めて接するのが安全だと思います。
基準はやはり先生です、先生と接するように、DHや助手さんと接しましょう。特にスタッフとの接し方は注意が必要で、一人一人どのように思われているかが分かりません、もし一人でも不快に思われていてそれが先生の耳に入るようなことがあれば、信用は失われます。十分に気を付けて一定の基準で分け隔てなく接しましょう。
13.限られた「時間」を意識して、特に相手の時間は大切に!
私たちの貴重な時間の中で、どれくらいが本当に意味のある時間として使われているでしょうか?プロとしての仕事に使われた時間だけが、本当に価値がある時間です。
プロとしての仕事って、「お金をもらえる仕事」ということ。お客様が納得できるかどうか、それが基準です。税金を払う立場から政治家や役所の仕事を見るように、お客様があなたの仕事を見たらどう思うでしょうか?お客様がプロとしての仕事だと認めてくれたら、喜んで代金を払ってくれるはずです。そんな仕事に使った時間は、利益を生んでいると言えます。
また、「他人の時間」を意識するのもプロの仕事。打ち合わせの相手や電話の相手、会議のメンバーなど、関わっている人の時間を大切にしないといけません。仕事はいろいろな人との関わりで成り立つもの。自分の都合やミスで、他人の時間を奪ってはいけません。他人の時間に配慮することが、プロフェッショナルとして大切なんです。
実際に現場では、実用編
特に意識してほしいのが、先生の時間です。忙しい先生=売り上げがある歯科医院は容易に想像がつくと思います。例えば、技工士さんから質問が来たとします、診療時間に電話しても絶対に繋がりません、そういう時はピンポイントで時間を決めて連絡します。スマホのアラームをお昼休み入る直前の13:00に設定して、連絡してみる。ここで繋がったら、ラッキー!もし駄目でも次はお昼休み明けの5分前、14:25にアラームを設定して連絡しましょう。ベストなタイミングの連絡は信頼される営業マンの第一歩です。絶対に先生が不快に思う時間に連絡しないようにしましょう。例えば、お昼休みは寝ている先生が多いので、そもそも取り次いでもらえませんから、十分にリサーチをしてリストを作るといいでしょう。診療時間の詳細、何時から診療開始でお昼休みは何時から何時までか、診療の終了時間の確認など細かく調べて、連絡するゴールデンタイムを探しましょう。
14.「ありがとうございます」は心から伝えよう!
お客様に「ありがとうございます」と言うとき、ただ声を出すだけじゃなく、頭を下げたり、顔や体全体で感謝の気持ちを表すことが重要です。心から感謝していないと、相手に感動を与えるような「ありがとうございます」は言えません。
一流の「ありがとうございます」を言える人は、お客様からも「ありがとう」と言われるほどの仕事ができます。たとえクレームで厳しい言葉を受けても、「貴重なご指摘、ありがとうございます」と本心から言えるかが大事です。
「ありがとうございます」は、お客様だけでなく、社内のあらゆる場面でも使っていい言葉です。「すみません」「どうも」という言葉もありますが、やはり「ありがとうございます」とはっきり言って感謝の意を表すべきです。
「時間を割いていただいて、ありがとうございます」「気づかせてくれて、ありがとうございます」「配慮していただき、ありがとうございます」「お誘いいただき、ありがとうございます」「お気遣いいただき、ありがとうございます」といった言葉が、職場で日常的に使われると素晴らしいです。感謝し合う人間の集団は、素晴らしい成果を生むことができます。
実際に現場では、実用編
「ありがとうございます」は便利な言葉で、様々な場面で使います。しかし、使いすぎてぜんぜん気持ちが入って無いことは無いでしょうか?「アザース」みたいな軽い感じになっていることがあります。特にお客さんに何かしてもらった時は、いつもより大げさに「ありがとうございます」を伝えましょう。
目一杯の「ありがとうございます」で感動を与えましょう。
15.「素直さ」を忘れず聞き上手になりましょう!
人間が成長するためには、何よりも「素直さ」が必要です。素直な心がなければ、何からも学ぶことはできません。具体的には、「相手の非にも自分を省みる」「自分の欠点に対する非難を謙虚に受け入れる」「叱られたことに感謝する」などの心の持ち方です。
しかし、ビジネス経験を積むうちに、学ぶ心や素直さは失われがちです。「もう学ぶことはない」「分かっている」と他人の話を聞かなくなる人もいます。そういう人は、自分より下ばかり見て満足していますが、世の中には上に上がいます。自分が全てを知っていると思う愚かな態度では、誰も教えようとは思いません。
素直さを忘れた人は、学ぶチャンスを自ら放棄してしまいます。分かっているつもりでも、他人の話をじっくり聞けば新しい発見があるかもしれません。少なくとも、他人の話を謙虚に聞く「聞き上手」でなければ、自分の弱点に気づくことはできません。
実際に現場では、実用編
さまざまな先生やスタッフがいて、色々なことを言われます。中には理不尽なことを言われることも沢山あります。やはり1番多いのが、技工物の再製ですよね。ほとんどのラボでは再製は無料でやっていて私たちもそれに合わせなければなりません、でもほとんどの再製は技工士さんの責任ではなく、印象エラーであることは間違いありません、だって模型にはしっかり合っていますから、それを多くの歯科医院は2個目も無料でやってくれると思っています。クレームを言われる先生もいます、正直ムカつきますが、そんな時はぐっとこらえて「素直」な表情で「ご指摘頂き、ありがとうございます。」これで済ませた方がいいです。どうあがこうが、無料で再製することになるし、あまりにしつこいと他のラボに出されます。ここは何も考えず粛々と模型を預り、会社へ持って帰り作り直してもらってください、それ以上出来ることは無いのですから。
それを「素直」な気持ちでクリアしていけば、必ず信頼を得られます。
16.「協力」は相手を待つのではなく自分から!
会社にはいろいろな人がいますよね。中にはどうしても合わない人がいることもあります。自分が相手を嫌っていると、相手も同じように感じることが多いのです。でも、相性が悪くても、仕事上では協力し合ってチームプレーをしなければなりません。
仕事をする上で、ただの相性の良し悪しで成果を出せないと、プロとは言えません。個人の成果の背景には、実は組織の力が大きく影響しています。忙しいからこそ、お互いを助け合って全体の成果を最大化する必要があります。
「1+1=2」ならチームを組む必要はないですが、チームワークが良ければ「1+1」が3や4になる可能性があります。これが組織やチームで仕事を進める意味です。成果は個人のもののように思えますが、実は組織全体のものなんです。
苦しい時こそ、自分だけ楽をしようと思いがちですが、周囲の状況を見て自分の役割を考えることが大事です。チームワークは他人に助けてもらうことを期待するものではなく、一人ひとりが自分の責任を果たすことが大切です。
実際に現場では、実用編
会社や取引先のお客さんで協力的じゃない人は沢山いますよね。
人に協力してもらう方法は、共感を示す、コミュニケーションを取る、感謝を示すなどいろいろな方法がありますが、これがなかなか難しいし時間と労力が掛かって疲弊してしまい、自分の精神状態も悪くなりかねません。そんな時私は、アドラーの「嫌われる勇気」と言う本に出会いました。その本にはこう書かれていました、「誰かが始めなければならない。他の人が協力的でないとしても、それはあなたには関係ない。わたしの助言はこうだ。あなたが始めるべきだ。他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく。」超絶短く要約すると、「他人は変えられないが、自分と未来は変えられる」と言うことが書かれている本です。他者にやってもらおうとか、協力をうながしてやってもらおうとか、人にせいにして生きることを辞めた時あなたは爆発的にに成長するでしょう。
例えば、自分の指示ミスがあったとしましょう。特定の歯科医院は指示書に書かなくても、いつもやってくれます。これは手抜きです。しかし、技工士さんも何十件とお客さんがいるし、忘れることもあります。たまたま、担当の技工士さんが休みでいつも違う技工士さんが作業をすることもあるでしょう。この時に、いつもやってくれるからと技工士さんを責めるのは間違いです。指示書に書かなかったあなたのミスです。そのような時は、自分のミスをしっかりと反省し謝罪をして、修正をして頂きましょう。
誰かのせいにするのはやめて、自分のミスは自分で解決するようにすると、自然と周りの人は協力的になります。そして、あなたが最初の一歩を踏み出すのです。
17.「段取り」で 仕事の出来は決まる
物事が上手くいかない時、よく原因は段取り不足にあることが多いです。途中で必要な書類や道具を探したり、二度手間、三度手間をかけてしまい、時間を無駄にしてしまうことがあります。これは、事前の見込みが甘く、準備不足だからです。
「段取り下手」はよく職場で特定の人物に当てはまります。その一人のせいで職場全体の生産性が下がり、チームワークが乱れることも。計画性がなく、自分の遅れが次の工程に迷惑をかけても、その自覚がない人がいます。そんな人は、「計画を立てても予定通りにいかない」と言い訳をします。
でも、それは単に段取りが甘いだけ。いつも突発的な仕事が入るなら、それを計画に織り込むべきです。どんな突発的な仕事が多いかは、ある程度予測できます。
仕事をする前に、「この仕事にはどんな準備が必要か」をすぐに考えられるのがプロです。万全の段取りをして、最短のスケジュールで最大の成果を上げることは、あなたの成長につながります。
実際に現場では、実用編
段取りが悪いと言うことは、「時間」を無駄にしていると言うことです。自分の時間を無駄にするならまだしも、同僚やお客さん更には患者さんの時間も台無しにしてしまいます。ある忙しい歯科医院の先生に言われたことがあります。「一つの伝達ミスで、すべての予定がくるってしまう、我々の時給に換算したら損害が大きいんだよ」「しかも患者さんの予定まで崩してしまって」と注意を受けたことがありました。確かにその通りで、指示書の記入漏れで作り直しになってしまった苦い経験があり、しっかりとした段取りでとどめを刺すように心がけています。
しっかりとした「段取り」は出来て当たり前、歯科業界は人手不足でみんなギリギリで仕事をしています。不十分な「段取り」でみんなに迷惑をかけないように、細心の注意をはらって指示書と模型に向き合いましょう。メモ帳を肌身離さず、何か言われたこと、気になったことは直ぐに文字に残しておく癖を付けましょう。
17項目の凡事徹底をまとめ
1.成長すればするほど「愚直」になろう!
・要領を覚えて手を抜くことが、成長したことだと勘違いしない様に
・やったりやらなかったりという、ムラを無くして
・「凡事」を徹底出来ない人は、難しいことは絶対に出来ません
2.大きな声で「あいさつ」+「笑顔」で歓迎してもらおう!
・売上を落とさない方法はこれが1番大事
・社内のあいさつが出来ないと、お客様にも出来ない
・「笑顔」+大きな声で「あいさつ」は心が伝わる
3.「清掃」がキチンと出来る事は周囲への気配りが出来る!
・職場を磨くことは業績・能力を磨くこと
・清掃をキチンとすれば、目配り・気配りに長けた人になる
4.簡単な仕事ほど キチンと仕上げて感動させよう!
・単純な仕事ほど出来ばえが目立ちます
・どんなに小さな仕事でも、相手を感動させよう
5.十分な後始末で仕事にとどめを刺そう!
・最後の詰めまでキッチリ仕上げよう
・やりっ放しの仕事は、他の人の迷惑になる
6.「指さし確認」でケアレスミスを無くして信頼を得よう!
・最後の最後まで、徹底して「指差し確認」
・実際に指差し確認が恥ずかしい時は、心の中で「指差し確認」をしよう
7.「数字」は分かりやすく大きくハッキリと書く!
・あなたが、正しく書いている”つもり”の数字が、大変な間違いを引き起こしてしまうことを想像して、慎重に書きましょう。
・会社はあなたの「数字」しか見ていません、その「数字」を徹底的に追いかけていきましょう。
8.提出書類は「完全記入」「期限内提出」で信頼を得よう!
・顧客に対する、提出書類はミス無く期限内提出は当たり前
・社内の提出書類も同じ、特に期限内提出は厳守、1人の遅れが全員の迷惑になります。
9.「お客さま本位」を自分の立場になって考えよう!
・顧客に常に寄り添って、自分のこととして考えましょう。
・「常識」を考えて、顧客の言いなりになってはいけません。
10.「報・連・相」はこまめに、迷ったら「相談」!
・報告しすぎると言うことはありません、ダブってもいいので報告しましょう。
・迷ったら、必ず相談!遅くなればなるほど問題は大きくなります。
11.「すぐやる」スピードと行動力が大事!
・「すぐやる」事は忘れない為、後でいいやは今日から禁止、クイックレスポンスで即反応して行動しよう。
・出来ないのは、すぐやらないからだと思いましょう。
12.言葉づかいとマナーを守り、分け隔てなく!
・言葉づかいに上下関係は無し、特に目下の人へは尊敬の念を持って接しましょう。
・馴れ馴れしさを履き違えてはダメ、相手は案外そう思っていません。
13.限られた「時間」を意識して、特に相手の時間は大切に!
・「時間=お金」と思って1秒たりとも無駄にしない様に!
・相手の時間を奪っていると言うことは、相手のお金を奪っていると言うことをしっかり意識しましょう
14.「ありがとうございます」は心から伝えよう!
・心から「ありがとうございます」と言える仕事をしよう!
・そして、顧客から心から「ありがとう」を言ってもらえる人間になろう!
15.「素直さ」を忘れず聞き上手になりましょう!
・素直なことは、成長する人に共通する姿です。
・「聞き上手」は自分の弱点がわかる。
16.「協力」は相手を待つのではなく自分から!
・個人の実績もみんなの協力があってこそ。
・苦手な人とも良好な関係を築くことを心がけましょう。
17.「段取り」で 仕事の出来は決まる
・周囲に迷惑をかけないように、毎日の段取りを意識しよう。
・予定外の突発事項も想定した段取りを立てよう。
いかがでしょうか?
ひとつずつはそんなに難しい事では無いと思いますが、これを全てやろうとすると大変です。しかし、この凡事徹底を徹底的にやり抜く事であなたは、間違いなく信頼される営業マンになれます。
このように、歯科技工所のルート営業において、小さなことからコツコツと努力を積み重ねることが、最終的に大きな成果へと繋がります。日々の業務を通じて、「愚直な努力」「明るい挨拶と笑顔」「環境への気配り」「仕事の品質」「後始末の徹底」「ミスの未然防止」「情報の明確性」「責任感ある書類管理」「顧客本位の思考」「円滑なコミュニケーション」「迅速な行動」「礼儀正しい態度」「時間管理」「感謝の表現」「素直な姿勢」「協力的な行動」「効率的な仕事の段取り」といった基本を守ることで、信頼と実績を築き上げていくことができます。
特に、歯科技工所のような専門性が高く、細かい技術や知識が求められる業界では、このような基本的な姿勢や行動が、顧客からの信頼を得る上で非常に重要です。技術力だけでなく、人としての信頼も同時に築くことができれば、長期的な関係性構築やビジネスの拡大にも繋がります。
最終的に、これらの行動や姿勢は、自己の成長にも繋がります。顧客との信頼関係を築くことで得られるフィードバックや経験は、自身のスキルアップにも大きく働きます。そのため、日々の小さな努力が、自己の成長、信頼される営業マンへの道、そして最終的には歯科技工所のビジネスの成功に不可欠な要素となるのです。
結局のところ、これらの基本を日々の業務に落とし込み、凡事徹底の精神でコツコツと努力を続けること。それが、信頼される営業マンへの最短距離であり、歯科技工所のルート営業を成功に導く鍵となります。